プラスチックやゴム・塗料(とりょう)の原料となる化学物質(ぶっしつ)です。
無色透明(むしょくとうめい)の液体(えきたい)で特有の強いにおいがあります。
日用品、家電製品(かでんせいひん)、事務(じむ)機器、自動車部品、塗料(とりょう)、粘接着剤(ねんせっちゃくざい)、樹脂改質剤(じゅしかいしつざい)にいたるまで幅広(はばひろ)く利用されています。
スチレンモノマーの日本国内生産量は約300万tです。
そのうちの約12%、37万tを太陽石油が生産しています。
日本国内の総生産量の約半分が輸出され、38%が合成樹脂(じゅし)原料用、10%がゴム用、7%が塗料(とりょう)・粘接着剤(ねんせっちゃくざい)用他に使用されています。
タイヤ工場に運びこまれたスチレンモノマーは、
他の原料と混ぜ合わされてタイヤになります。
スチレンモノマーは、
石油化学工場から船で運ばれてきます。
液体(えきたい)のエチレンの温度は-104℃。
配管を通ると、配管の周りの空気中の水分が冷やされて管に霜(しも)が付きます。
ベンゼンとエチレンはタンカーに乗せられて、
海から運ばれてきます。
この桟橋(さんばし)では、材料の入荷(にゅうか) 、
製品(せいひん)の出荷(しゅっか)に月に
40隻(せき)以上の船が国内外からやって来ます。
船から原料を下ろすのにかかる時間は、
船の大きさによっても変わりますが
3時間~10時間ほどかかります。