環境マネジメントシステム
四国事業所では、環境マネジメントシステムを構築し、ISO14001の認証を取得しています。
四国事業所方針に基づきPDCA(Plan→Do→Check→Act)サイクルを回すことにより、組織的・継続的に環境改善に取り組んでいます。
ISO14001認証取得
認証取得日 | 2002年3月22日 |
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認証機関 | 高圧ガス保安協会 ISO審査センター |
環境保全活動の実績
省エネルギーと地球温暖化防止対策
四国事業所では、熱回収率の向上、高度制御の導入等で省エネルギーを推進し、エネルギー消費原単位の低減(エネルギー使用効率の向上)に努めています。
石油連盟では、1997年に地球環境保全自主行動計画を定め「2008年度から2012年度の平均値として製油所エネルギー消費原単位を1990年度実績から13%低減する」ことを目標に取り組み、四国事業所においては約22%の低減を達成しました。
また、石油連盟では地球環境保全自主行動計画に引き続き、2010年に低炭素社会実行計画を定め「2010年度以降の省エネ対策により、2020年度において原油換算53万KL分のエネルギー削減量(省エネ対策量)を達成する」を目標として掲げており、四国事業所においては、熱の有効利用や高効率機器の導入などに取り組んでおります。
エネルギー消費原単位の推移
大気汚染対策
四国事業所では、ボイラー、加熱炉から発生する大気汚染物質の排出量削減に努めています。
事業所内装置から副生する精製ガスを使用し重油燃料の使用量を削減すること、また排煙脱硝・脱硫装置を設置することにより、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、ばいじんの排出量を排出基準以下としています。
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硫黄酸化物(SOx)排出量の推移
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窒素酸化物(NOx)排出量の推移
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ばいじん排出量の推移
- 排出基準
量規制値または濃度規制値に基づく排出量規制値
水質汚濁対策
四国事業所では、所内で発生した排水による水質汚濁物質の排出削減に努めています。
排水を凝集沈殿・生物処理・活性炭処理装置等で処理することにより、COD、窒素、りん等の排出量を規制値以下としています。
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COD(Chemical Oxygen Demand)
(化学的酸素要求量)負荷量の推移
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窒素負荷量の推移
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りん負荷量の推移
産業廃棄物とリサイクル対策
四国事業所では、石油精製の過程で発生する汚泥などの産業廃棄物の発生抑制に取り組んでいます。発生した産業廃棄物は、処理業者に処分を委託し、中間処理(減量化及び再資源化)を行います。中間処理後の残渣は、最終処分を行っています。
化学物質の管理
PRTR指定物質 排出・移動量(2023年度)
四国事業所では、特定化学物質の排出・移動量を集計することで、化学物質の管理に努めています。
2008年に導入した陸上出荷設備のベーパー回収装置により、トルエン、キシレン等を含む揮発性ガスの排出量を削減しました。
(単位:t/年)
物質番号 | 物質名 | 大気排出量 | 水域排出量 | 移動量 | 合計 |
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53 | エチルベンゼン | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.3 |
80 | キシレン | 3.2 | 0.0 | 0.0 | 3.2 |
132 | コバルト | 0.0 | 0.0 | 3.0 | 3.0 |
300 | トルエン | 6.5 | 0.0 | 0.0 | 6.5 |
309 | ニッケル | 0.0 | 0.0 | 0.7 | 0.7 |
321 | バナジウム | 0.0 | 0.0 | 2.2 | 2.2 |
392 | ノルマル-ヘキサン | 16.0 | 0.0 | 0.0 | 16.0 |
400 | ベンゼン | 3.6 | 0.0 | 0.0 | 3.6 |
405 | ホウ素 | 0.0 | 0.0 | 1.7 | 1.7 |
453 | モリブデン | 0.0 | 0.0 | 8.6 | 8.6 |
691 | トリメチルベンゼン | 1.3 | 0.0 | 0.0 | 1.3 |
- ※取り扱いがあっても排出移動量合計が0.1t/年未満のものは省略しています。
- (※)PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)制度
人の健康や生態系に有害な恐れのある化学物質について、事業所から環境への排出量及び廃棄物に含まれての事業所外への移動量を年に一度国に届け出、国が公開する制度で、2001年4月より施行されています。